課長・リーダーの読書、私の書籍紹介!覚悟を持って現実を直視し、変革していく課長リーダーの仕事術

 

StartupStockPhotosによるPixabayからの画像


 皆さん、こんにちは、エンパワーメント・コーチの廣川です。組織のチーム運営に悩む課長やリーダーを対象に、チーム活性化、業績目標達成のための情報を発信しています。

 今日は書籍をご案内いたします。私はあまり小説は読みませんが、小説の中に所々に会社経営における指南書的な個所もあることから、幾度か読み返している本です。物語の展開も面白く、読みがいのある本です。


「V字回復の経営」(三枝匡著)

 この本は、経営本の中でも著名な書籍で、文庫本にもなっております。発売され20年以上前の本になりますが、 現在でも通用する指南書ともいえる1冊です。また多くの方はすでに読んでいらっしゃると思います。その為、読んだ人それぞれ様々な解釈をされていると思います。今回は私が感じた、心に響いた3箇所を紹介いたします。

現実直視の重要性について

適正な経営行動の第1歩は厳しい「現実直視」から始まる。目をそらさずに現実を様々な角度から眺め「実態」を正確に見極める。中身を「自分で扱える」大きさまで分解していく。言うはやさしいが、経営者が現実直視を怠っているケースは多い。

私は経営者ではないので、会社を大きく改革するということはありませんが、実務レベルで担当者変更になり、私が新しい担当者として着任した際など、既存の規定路線で物事を判断していました。何も疑うこともなく判断していました。改革する際はもちろん、担当変更等の業務引継ぎにおいても、様々な課題に対し、原因から課題を抽出し、課題点・問題点の解決策を考えていかなければならないと改めて認識した次第でした。シンプルに考えれば当たり前のことですが、著者が記載している通り怠っているケースは多いと思いました。


経営マインドの重要性について

閉塞感の強い日本企業ぼ組織が「攻めの文化」を取り戻すためには、高い見識の「プロフェッショナリズム」を外部から引き込みつつ、社員が「自らリスクに立ち向かう経営的行動マインドを持てるような心理環境を実現することが必要である

私は、1つの会社に約30年勤務をしています。昨今では、即戦力の中途入社の方々が、経営に参画するケースも見られ、私の勤務の会社でも見られております。正社員として長年勤務していると、リスクを負ってまで、何かにぶつかっていくことを避ける傾向にありました。しかしこれでは、何にも変わらないとつくづく感じており、自らの価値観と構想した夢に向かっていくことの重要性をこの1文より感じ取りました。


覚悟の意味について

反対行動をとる社員には、説明、説得、叱責、切り捨てを含め、「熱い心」と「明快なストーリー」で徹頭徹尾指導し、改革者の「覚悟」を示すことが必要である。

私も現在のチームの責任者になった時、メンバーに対し、自分が考えている目標・ビジョンを共有したときに、表面的に伝わったような感覚を得ましたが、実際仕事をしていくと伝わっていなかったり、忘れられてしまってたりしていました。確かに「明快なストーリー」に纏め、熱く語ることの重要性を認識した1文でした。特に自分と意見が合わなかったり、反対する者には、より熱い心でストーリーを語らなければ伝わりません。伝えるためには何をしなければならないかを考えさせられました。


まとめ

 この文を読み終えて感じたことは、すごく元気と勇気をもらった感覚になりました。そして会社経営は決して甘くないとより認識しました。所詮小説とはいえ、自分事と捉えると、自分は経営者には無理ではという考えも出てきました。しかし課長・リーダーの世代の人達は、今後更なる大きな仕事を経験し、次世代の幹部として活躍される人も多いと思います。そういう人たちにこの本は、非常に読みやすく、今後の大きな参考になる1冊になると思います。

経営もチーム運営も所詮、人が絡みます。人は感情の生きものです。いかに各メンバーがやりがいを見出し、相乗効果を発揮していくかです。戦略的なアプローチが記載されているこの本は、課長・リーダーに人達には大いに参考になる1冊になると思います。



エンパワーメントコーチ 廣川秀章

手帳を活用し新しい生き方を見つけよう!自分オリジナルを見つけ、生きがいに満ちた人生を見出すための手帳を活用したコーチングを手掛けます。

0コメント

  • 1000 / 1000