三国志から学ぶ、仕事に人情は必要か? 課長とリーダーの仕事術

 皆さん、こんにちは、エンパワーメント・コーチの廣川です。組織のチーム運営に悩む課長やリーダーを対象に、チーム活性化、業績目標達成のための情報を発信しています。  




 今回一番伝えたい事 


 「人情」  です。   


 中国の歴史、三国時代。三国志では、希代の英雄曹操と、忠義に熱く義理人情の三国志史上英雄の関羽。この二人の関係はあまりにも有名な話です。 

 曹操は一国の主。かたや関羽は、曹操の敵の劉備と義兄弟の間柄。

 曹操は、赤壁の戦いで孫劉連盟(孫権軍と劉備軍の連盟)に敗戦。自国へ敗走中、「華容道」という、山深い道を選択。戦時中はこういう山道には、伏兵が配置され奇襲にあう危険もあることから通常避けるのが常識。曹操は、諸葛孔明の裏を読み、あえてこの山道を選択。しかしこの選択が大きな節目となる。  

 一方、劉備軍の天才軍師の諸葛孔明は、軍令で関羽に華容道で待機するよう指示を出した。諸葛孔明の描いた通り、華容道で曹操と関羽が遭遇する。ここで曹操の首を獲ることが使命の関羽は、なんと昔の恩義を思い出し、曹操を逃がすことを選択。そもそも赤壁の戦いは、孫劉連盟にとって曹操の首をとることが最大の目標。それをひとりの武将が軍令を無視し、逃すとは・・・とても義理堅い話で、あまりにも有名な話です。

 諸葛孔明は、忠義に熱い関羽が曹操を逃がすことを予測もしていた。それも「後世に伝える美談となりえるでしょう」という余裕。さらにその裏には、関羽が曹操の首を獲ることで、曹操軍が不倶戴天の敵になってしまうことも恐れていたとの話もあります。

 


 何かを成し遂げるには、絶対的な目標、目標を叶える意志が必要。 

 


 私は関羽が大好きです。しかし目標を叶えることの重要性とそれを得るための今までの努力を考えると関羽のような人材が、自分のチームにいたとするとどう思うか。これと同様に、ひとりの社員が勝手な判断で、目標を逃すとしたら・・・とても恐ろしい話です。 

 義理と人情は必要な場面もあります。課長・リーダーは適材適所の仕事の割り当てが必要と改めて感じます。同時に目標を達成できないことも想定し、その後の方針も視野に入れておく必要があると、諸葛孔明から学べる。   

 その数十年後、諸葛孔明は、自身の配下の馬謖が、戦術でミスで魏に大敗を喫す。その責任で首をはねた。

 いわゆる「泣いて馬謖を斬る」 有名な言葉が生まれています。

 三国志は奥が深い物語です。

 ・・・ということで、今日はこの辺で 

エンパワーメントコーチ 廣川秀章

手帳を活用し新しい生き方を見つけよう!自分オリジナルを見つけ、生きがいに満ちた人生を見出すための手帳を活用したコーチングを手掛けます。

0コメント

  • 1000 / 1000